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2021年05月05日

滔々とした流れに

滔々とした流れに

水位を毎日チェック。
この川は、一旦、濁るとある程度の期間は釣りにならない。

濁りの切れ間、釣りになるかならないかの高水位。
雨の降りそうな曇天、翌日は大雨予報



奴が動く。


ハイシーズンでも釣れないポイント。
釣行のほとんどは徒労と化す。

ただ、思い入れのあるこの場所で、感動出来る大鱒と出会いたい。



16時着。見渡す限り、人はいない。

ウェーディングはあえてしない。
岸際を歩かず、そっと水際に立つ。

高水位で瀬が無くなっている。
上から下まで流している時間もなく、全体をまず観察して、最初から一番いいところに入る。


スプーンはツインクル13g。昔、上州屋でこんなのが欲しいと要望していたカラーだ。

今の流れにたいして軽めだが、ひらひら感を重視した。


深く重い流れ。

クロスにキャストしても、スプーンがすぐに浮いてしまうだろう。スレるので、無駄打ちはしたくない。

スプーンを多少でも底波に入れたいので、かなりアップにフルキャスト。
根がかり覚悟で、自分の正面付近に来るまでに思いっきり沈める。
それでも、底に当たらない。

スプーンがダウンになると流れを横切らざるを得ないが、筋をなるべく切らない区間を少しでも作りたい。

そこで奴を喰わす。

スプーンが正面付近に来たら、リールを巻かずにロッドをゆっくり上下運動。
ロッドを下げるときは張りすぎず、緩めすぎず。

スプーンが筋に沿って流れ、底に定位する大鱒に迫って行く、目の前に送り込んだ瞬間、ギラッ!と浮上させるイメージ。



スプーン2流し目。

「ククンッ」ときたと思った瞬間、「ズドン」
ロケットダッシュで、ドラグが「ギャーーッ!!」と悲鳴を上げる。

ダッシュしない間はヘッドシェイク。
「ドンドンッ」と軽いパンチのような衝撃が続く。

ちきしょう。スプーンをぶんぶん振り回して、外そうとしていやがる。


下流に回り込み、戦場をやり取りしやすい深めのトロに移動させる。
ドラグをかなり緩めにして、ジャンプ対策にロッドを下向きの状態にする。

あまり寄せず、ダッシュさせてライン緩めない程度の巻き取りを繰り返す。

疲れろ、疲れろ。


弱まっただろう頃合い、ランディング体制。
慎重に浅瀬に寄せてくると「ドバンドバン」と魚体を水面に叩きつける。

62センチ。砲弾型で美しかった。

滔々とした流れに

ここまでフィールドに来てから、わずか15分程度・・2回しか投げとらん。

長年に渡って来てるのに、釣れるときは数キャストかよ。
まぁ。そんなもんだ。

今回は、たまたま全てのパズルがはまったんだな。

俺の自己満足で浅はかな読みなんて、どれほどの意味があるのか?お前と会えたのは偶然。
手柄があるとすれば、今日の今ここに来たこと。それだけ。


フックはがっつりかかっていた。
もっと魚体を観察したいけど、元気にリリースさせたい。

少し休ませると、ドンッと聞こえるようなロケットダッシュで流れに戻っていった。


じっくり観察する代わりに、後で楽しもうと動画を撮ったつもりが・・・・
チェックしたら撮れとらへんがな(泣)



目標はこの場所でスプーン使って、70オーバー。

達成したら、もう卒業だよ(笑)
まぁ、一生卒業できない可能性のほうが高いけど、次に繋がるヒントがまた少し得られた。


しばらく、ルアーを投げたが小鱒も掛からない。

「やっぱり、そういう場所だ」、ということを再確認して帰路についた。



PS.夢追いさん、今までこのロッドで2尺鱒を釣り上げたかったけど、ようやく達成したよ。

滔々とした流れに

そういや、昔、犀川で一緒に釣りしたときさ

夢追いさんがミノ-で先行した後、俺がスプーン流してブラウン釣ったら驚いてたなぁ
スプーンと、この竿で思い出したよ。

この竿使っているときは一緒に釣りしてる気になるよ。

また一緒に大鱒釣ろうぜ。



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この記事へのコメント
デカイのでましたね。最高ですね。
おめでとうございます。
イメージ通りというのがまたいいです。
臨場感が伝わってきました。
こちらも興奮しましたよ。
Posted by 山猿山猿 at 2021年05月06日 08:00
カッコつけてますが、現実、ほとんどの釣行はイメージ通りに行かないですねぇ。

このときも、アタリがあったときに「マジかっ?本当にキター」ってイメージ通りなことに自分で驚きましたから(笑)

ちなみに、「イメージ」と書きましたが「妄想」と、ほぼほぼ変わりません。
Posted by 岐阜のつりびと岐阜のつりびと at 2021年05月06日 18:42
メッセージを頂いたMさん

昔からお読みいただいていたとのこと、ありがとうございます。
自己満足のブログですが、楽しんでお読み頂けている方がいると嬉しいです。

確かに、トラウトをよく釣る方はいらっしゃいますね。
条件に関わらず、驚くような釣果を得ている達人もいます。(私は違います)

短時間で効率よく満足が得られる「達人」を除いて、釣りは、ある意味恐ろしい趣味だと思っています。

例えば、釣りはお魚さんに自分の都合を合わせなければならないのですが、多くの大人はなかなかその都合に合わせることが出来ません。

無理にお魚さんの都合に合わせようとすると他が疎かになります。しかも釣りにはまると他事をしていても頭からお魚さんのことが離れないのでやっかいです。本能による趣味なので自制心が働きにくいとも思います。また、人により違いはありますが、釣りに費やす時間は相当なものです。

誤解を恐れずに言えば、釣りをせずにその時間を仕事や家庭に充てれば今よりも仕事等で成功できるのではないかと思えるほどです。

釣果を得る反面、何かを失っているのかもしれません。

仕事・家庭などなど色々な拘束がある中、数少ない機会で釣りを楽しむというのはバランスのとれた趣味の有るべき姿と思います。

おっしゃる通り、釣果というより「楽しく愉快に自然と戯れる時間を持つ」という考えは素晴らしいと思います。

嬉しいメッセージをいただき、ありがとうございました。
Posted by 岐阜のつりびと岐阜のつりびと at 2021年05月06日 19:18
早速思慮深いご返事有難うございます。僕も今年65歳となりますが、物心ついた頃より釣りには本能の様にのめってしまう悪い癖がありましたが、ただ鱒を釣ることだけが心の薬ではなく、周りの環境こそが精神の安定になっていると思います。釣り場で合う方とも交流しますが、人生についての深い話もでき自分に潤いを得ることができる方法の一つとなっています。よく嫁には家族を顧みない時期もあり(仕事ですが)厳しい言葉も浴びせられ、それからは家族を第一に仕事と遊びを交差し互いに相乗効果が得られる人生をと考えています。未だに多くの職員を養いいろんな事業を進めながら、社会に対しても貢献できることに邁進しています。中部圏には素晴らしい河川が多いですが、さらに北海道やカナダ等へもまた行きたいものです。
 これからも体に留意され楽しい人生を‼️
              下手の横好きより
Posted by Akihide Morikawa at 2021年05月07日 10:20
Morikawaさん

度を越さなければ釣りは人生の潤いになることは間違いないと思います。
また、お気軽にコメントやメッセージをお送りください。
お互いに、よい釣り人生を!!(乾杯)
Posted by 岐阜のつりびと岐阜のつりびと at 2021年05月07日 19:20
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